ヒゲのレーザー脱毛にはいくつか種類があります。
この記事ではレーザーの種類と特徴や、ヒゲ脱毛ではどのレーザーがおすすめか解説します。
「アレキサンドライトとダイオードどっちがいいの?」「レーザーの種類が色々あって混乱する」という疑問解決にお役立てください。
目次
レーザー脱毛の種類
アレキサンドライトレーザー(通称:アレキ)
アレキサンドライトレーザーは、アレキサンドライトという石を利用してレーザーを発生させます。
1996年に米国のホレース・フルモト氏(日系人)が有色人種にも対応可能なLPIP(ロングパレスアレキサンドライトレーザー)を開発しました。1997年にサイノシュア社製「LPIP」が日本に導入され、1998年にキャンデラ社製「ジェントルレーズ」が日本に導入されました。
レーザーの中では最も波長が短くメラニン色素への反応が良いため、ヒゲのような濃い毛の脱毛に効果があります。
ヤグ(YAG)レーザー(通称:ヤグ)
ヤグ(YAG)レーザーは、イットリウム(Y)・アルミニウム(A)・ガーネット(G)を利用してレーザーを発生させます。
アレキサンドライトレーザーの発売後、キュテラ社製のヤグレーザー(Nd:YAGレーザー)が誕生しました。
メラニン色素への反応が弱い分、濃いヒゲの脱毛効果はあまり期待できないかもしれません。開発者であるゴールドバーグ博士本人が一時的な脱毛効果しか得られないという理論を発表しています。
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーはヤグレーザー誕生後にコヒレント社(現ルミナス)が開発しました。1999年には、コヒレント社(現ルミナス)製ロングパルスダイオードレーザー「ライトシェア」がFDA(米国食品医薬品局)に永久減毛機器として世界で初めて承認されました。
レーザー脱毛の種類比較表
各レーザーを比較してみた結果が以下の表です。
アレキサンドライトレーザー | ヤグレーザー | ダイオードレーザー | |
---|---|---|---|
波長 | 755nm | 1064nm | 800nm |
メラニン色素の吸収率 | ◎ | △ | ◯ |
皮膚への光の浸透性 | ◯ | ◎ | ◯ |
細い産毛の脱毛効果 | × | △ | △ |
日焼け肌の対応 | × | ◯ | △ |
痛み | 痛い | 痛い(一般的にアレキより痛いと言われている) | 痛い(一般的にアレキより痛くないと言われている) |
普及率 | ◎ | △ | ◯ |
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おすすめNo.1はアレキサンドライトレーザー
私がヒゲ脱毛で1番おすすめするのはアレキサンドライトレーザーです。理由は以下の通りです。
- 歴史が古く、症例や口コミが多いため安心
- 日本では広く普及しているため
- レーザーの中で最も波長が短く、メラニン色素への反応が良いため
- 私自身がアレキサンドライトレーザーでヒゲ脱毛をして効果を十分感じているため
特にはじめてヒゲ脱毛をされる場合、アレキサンドライトレーザーは症例や口コミが多いという点で安心できます。
メラニン色素への反応が良いということは、毛根への熱が伝わりやすいため発毛器官を破壊しやすくなります。
おすすめNo.2はダイオードレーザー
私がヒゲ脱毛で2番目におすすめするのはダイオードレーザーです。理由は以下の通りです。
- 新しい技術であり、アレキサンドライトレーザーより症例や口コミが少ないため
- 比較表を見ると総合的にバランスが良い
レーザーの中では新しい技術であり比較表を見るとバランスが良いのですが、現状ヒゲ脱毛の症例や口コミが少ないので私は正直強くおすすめできません。
日焼けしている方と産毛が気になる方のみヤグレーザーはおすすめ
ヤグレーザーの最大の特徴は日焼け肌にも有効であるという点です。
波長が長くメラニン色素への反応が弱いため、産毛のようなメラニン色素が薄い毛にも効果があります。実際にヒゲ脱毛では、アレキサンドライトレーザーで一気にヒゲを減らしたのちに、仕上げに産毛をヤグレーザーで処理する、というクリニックがあります。
ヤグレーザーはメラニン色素への反応が弱いため、濃いヒゲの脱毛効果はあまり期待しないほうが良いかもしれません。
まとめ
ヒゲ脱毛で利用されるレーザーの種類や特徴について紹介しました。
もしヒゲ脱毛を初めてされるという方はアレキサンドライトレーザーを1番おすすめします。
参考文献:青山エルクリニック「医療レーザー脱毛」